サポートプログラム
サポートプログラムとは
『神戸YMCAサポートプログラム』は、学習や対人関係につまずきのある子どもたちの発達をサポートするために1994年にスタートしました。
LD(限局性学習症)やASD(自閉スペクトラム症)、ならびにその周辺の発達につまずきを持つ知的な遅れを伴わない子どもたちを対象とし、対人関係を築くためのコミュニケーション能力の向上を目指し、ソーシャルスキルトレーニング(SST)にも取り組んでいます。開講以来の歩みの中で培ってきた経験を活かし、子どもたちのニーズに合わせた活動を行っています。
●サポートプログラムの活動
子どもたちとともに
子どもたちのニーズに合わせ、個別や小グループでの活動を通して子どもたちがいきいきとすごせる場を提供します。
保護者とともに
保護者の皆さんは子どもたちにとって一番のサポーターです。子どもの理解を深める場を提供します。
地域とともに
生活や学習の中で配慮や支援を必要とする子どもたちが地域や学校で理解されるように働きかけます。
●サポートプログラムの目標
1、人間関係を築いていくためのコミュニケーション能力を習得します。
2、成功体験や達成感を味わい、自己肯定感を高めます。
3、自己理解を深め、自分に合った解決方法を学びます。
●サポートプログラムの講師
発達障害について専門的な知識を持ち(特別支援教育士、公認心理師など)、日本LD学会など様々な研究会で継続的に研修を受けています。
また、子どもたちをサポートするボランティアの養成も行い、YMCAでボランティア経験をした多くの方々が社会で活躍されています。
プログラムの指導、運営についてはスーパーバイザーの竹田契一先生(大阪教育大学名誉教授、大阪医科大学LDセンター顧問)にアドバイスをいただいています。
プログラム一覧
●対象別プログラム
小学生のためのプログラム | |
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個別指導クラス (読み書き障害などLDに特化したプログラム) 対象:小学3~6年生 開講日:平日(水・木・金) 16:40以降 *月3回 50分/回 |
特殊音節が苦手、漢字や英語を覚えられない、読み取りが苦手など、ことばの学習につまずきのあるお子様を対象とします。
検査をもとにつまずきの原因を明らかにし、認知特性に合ったプログラムを組み、きめ細かく指導します。1対1または1対2で行います。 学期ごとに個別の報告書を作成、年に1回保護者面談を行います。 指導内容例
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マンスリープログラム 「ホップ」 対象:小学3~6年生 開講日:土曜日 14:00~17:00(活動内容によって変更する場合があります) *月1回(4・8月を除く) |
ソーシャルスキルやコミュニケーションスキルを学び、小グループの中でそれらのスキルを実際に使いながら活動します。
異年齢の仲間との関わりの中で、自分とは違った価値観に触れ、相手の気持ちを想像したり、その気持ちに寄り添ったり、
時には折り合いをつけたりしながら、自己理解を深めます。
また、活動の中では、「できた!」という気持ちを大切にします。
成功体験が自信に繋がり、色々な場面で「やってみよう!」と挑戦する気持ちを持てるようにサポートします。 (活動内容例:工作、クッキング、町探検、野外遊び、お楽しみ会など) |
中学生・高校生のためのプログラム | |
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小集団指導クラス 対象:中学生・高校生 開講日:平日(木・金) 19:00以降 *月3回 50分/回(8月を除く) |
対人関係や学習で同じようなニーズを持つ年齢の近いお子様で小グループを形成し、社会性や認知特性に合ったプログラムを組み、
ソーシャルスキルやコミュニケーションスキルを身につけるようきめ細かく指導します。 学期ごとに個別の報告書を作成、年に1回保護者面談を行います。 指導内容例
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個別指導クラス (読み書き障がいなどLDに特化したプログラム) 対象:中学生・高校生 開講日:平日(水・木・金) 16:40以降 *月3回 50分/回 |
漢字や英語を覚えられない、読み取りが苦手など、ことばの学習につまずきのあるお子様を対象とします。
検査をもとにつまずきの原因を明らかにし、認知特性に合ったプログラムを組み、きめ細かく指導します。1対1または1対2で行います。 学期ごとに個別の報告書を作成、年に1回保護者面談を行います。 指導内容例
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マンスリープログラム 「ステップアップ」 対象:中学生・高校生 開講日:日曜日 10:00~15:00(活動内容によって変更する場合があります) *月1回(8月を除く) |
小グループに分かれ、各月のテーマについてメンバーが内容(時間配分・予算の使い方・ルール決めなど)を企画して活動します。
仲間とコミュニケーションを取りながら、役割を分担して責任を持ったり、協力して作り上げることで達成感を味わいます。
活動の中でいろいろな葛藤が生まれますが、自分も仲間も楽しめるように場の雰囲気を感じながら、自分の気持ちをコントロールし、お互いの気持ちを尊重することを学びます。
また、中学生から高校生までの幅広い学年が一緒に活動することで、違った価値観に触れたり、仲間のふるまいから自分を客観視したりすることで自己理解を深めます。 (活動内容例:クッキング、町探検、野外活動、室内スポーツ大会、お楽しみ会など) |
コミュニケーション スキルコース 対象:中学生 開講日:第2・4土曜日 15:00~17:00 *年間15回(4・8月を除く) |
理解力はあるのに、人と関わる際に場に応じた適切なふるまいができないなど、コミュニケーションの力を身につけたい、深めていきたい中学生が対象です。
視線・姿勢・言葉遣いなど話すときや聞くときの態度、ちょっとした言葉かけなど、具体的な場面に応じたふるまいをロールプレイなどで実践しながら、自己評価・他者評価を通して学びます。
学期ごとにクラスの目標・内容をレポートで報告し、年に1回保護者面談を行います。 指導内容例
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発達相談・心理検査 | |
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発達相談 対象:小学1年生~高校生 相談日:第2・4土曜日 10:00~17:00 *事前予約制 50分/回 |
相談員と一緒に、学習・行動・対人面などのつまずきについて理解を深め、お子様に合った支援を考えます。
プログラムに参加されていない方も相談していただくことができます。 |
心理検査 対象:小学1年生~高校1年生 検査日:第2・4土曜日 10:00~または14:00~ *事前予約制 保護者からの聞き取りも含め、2時間~3時間程度 |
対人関係や読み書きに苦手さのある小学1年生~高校1年生の心理検査を行います。
お子様には心理検査(WISC-Ⅳ)及び補助検査(読み書きまたは場面の読み取りなど)を実施、
検査後に保護者様からの聞き取りをさせていただき、報告書(結果報告と具体的な支援方法について)を作成いたします。
プログラムに参加されていない方も受けていただくことができます。
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●特別プログラム
サマースクール・ウィンタースクール
小グループで、外出(町探検や野外活動など)、室内(料理やお楽しみ会など)のプログラムを楽しみます。
高校入試面接対策講座
面接で必要なスキルを確認し、自分を客観的に見るために模擬面接とビデオチェックを行います。
●保護者のためのプログラム
保護者会
神戸YMCA発達支援事業スーパーバイザーの竹田契一先生(大阪教育大学名誉教授 大阪医科薬科大学LDセンター顧問)に、
「発達のつまずきと関わり方について」をテーマに話していただき、保護者の皆様からのご質問にも答えていただきます。
保護者のためのお話し会
保護者の皆様と、お子様について(心配なことやちょっとした疑問など)講師を交えて共有するお話し会を行っています。(学期に1回開催予定)
保護者面談
年1回、担当講師との面談を行います。(小集団指導クラス・個別指導クラス・コミュニケーションスキルクラスの保護者の方が対象です。)
スターライン(月便り)
月々の予定やプログラムの様子、ご家庭でもできるワンポイント講座や、講演会の案内などを掲載しています。
ご入会の流れ・募集要項
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①申し込み
申込用紙・事前調査書をご提出ください。
(メール、郵送、FAX) -
②検査・面接
お子様と面接・心理検査、保護者の方から聞き取りを行います。
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③案内
検査報告書を作成し、お子様に合ったプログラムをご案内します。
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④初回クラス
プログラムに参加していただき、お子様のニーズに合っているか確認します。
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⑤入会
担当者との最終確認の後、入会手続きをしていただきます。
※クラス時間・費用などの詳細は、募集要項をご覧ください。
※申込用紙・事前調査書は、資料請求フォームから必要事項を入力しご請求ください。
※お申し込みから、検査・面接日のご連絡までにお時間をいただく場合があります。
※他機関で検査を受けておられる場合はご相談ください。
※サポートプログラムは放課後等デイサービスではありません。私費で参加していただくプログラムです。
出版物
開講以来積み重ねてきた知識、方法をまとめた『ソーシャルスキル課題集』を発行しています。
ソーシャルスキル課題集(1)~(5) 郵送もいたします。内容やお申込についてはPDFをご覧ください。 |
(1)こんなときどうする?(小学校 中学年以上用) |
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(2)こんなときどんな気持ち?(小学校 中学年以上用) | |
(3)こんなときどうする?(小学校 低学年以上用) | |
(4)こんなときどうすれば良い?(小学校 高学年以上用) | |
(5)この人なんて言ってるの?(小学校 低・中学年以上用) 巻末に小3・小5・大学生の回答データを載せています。 |
・『こんなときどうする?!友だちと仲よくすごすためのスキルアップワーク』(明治図書)はソーシャルスキル課題集(2)と同じ形式(取り上げている内容は異なります)に解説をつけています。
・『この人なんて言ってるの?! 気持ちを理解するためのスキルアップワーク』(明治図書)はソーシャルスキル課題集(5)と同じ図版に解説やミニワークをつけています。
※上記2冊については書店にてお買い求めください。
お問い合わせ
お問い合わせ先 | |
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名称 | 公益財団法人神戸YMCA サポートプログラム事務局(西宮YMCA) |
所在地 | 〒662-0977 西宮市神楽町5-23 [地図] |
電話番号 | 0798-35-5987 |
FAX | 0798-23-6170 |
メール | support@kobeymca.org |