余島野外活動センター

出展作品の説明

作品名 ばら等
作者名 西村勇三

1953年、西村さんは学童期に神戸YMCAが主催する肢体不自由児キャンプに参加しました。瀬戸内海に浮かぶ「余島」という小さな無人島で1週間のキャンプが営まれました。同じ障害を持つ大勢の友と出会い、医療スタッフや大学生ボランティアリーダーに基本的なキャンプ生活のサポートを受けながら、自分に出来ることは自分で、ある時には膝を擦りむいて血を流しながらキャンプ場の坂道を移動することもありました。生涯の友と出会い、多大な勇気と希望を与えられた西村少年は、その後足の指で絵筆を挟んで描く画家となって、100号の大作「ばら等」を思い出深い人生の岐路となったYMCA余島に寄贈されました。