神戸青年

 神戸青年 2007.5・6月号 目次

  1. 2006年度国際協力募金感謝
  2. 2007年 定期総会 公示
  3. 省察
  4. 夏のキャンプ特集 「おいでよ、キャンプへ!」
  5. ソナタ 奏鳴曲 No.27 「音の葉」に乗せて
  6. シリーズ 接遇マナー ご存知ですか?
  7. 英会話学習の発想が変わります
  8. 第24回タイワークキャンプ報告 (国際協力募金プロジェクト)
  9. PHOTO TOPICS

1. 〜2006年度国際協力募金感謝〜

見つめています ひとつひとつのいのち

2006年度神戸YMCA国際協力募金が2月末をもって終了いたしました。400万円近い浄財が寄せられました。ご協力くださいました皆さまに、心よりお礼申しあげます。

YMCA国際協力募金とは?
  世界に広がるYMCAのネットワークを通じ、地球上でさまざまな困難を持つ者同士が、互いに支えあう生き方を求め「交わりと協力と育ち」を創り出す募金です。

支え支えられて
  12年前、私たちの地域は、世界中のさまざまな人びとにより強く支えられる経験をしました。支えること支えられることは、世界のあちこちで現在も双方向で続いています。私たちも、いつもその輪の中にいるのです。

人が育つ
  世界のYMCAは等しく、育つ人をサポートする働きを大切にしています。困難な地域にあるYMCAも同様で、その働きが強められるよう、国際協力募金は用いられます。

「支える」とは
  それぞれの地域に根付き、歴史を通じて地域の人びとと共にあるYMCAならではの働き。それは、目には見えない信頼感です。人が自分の力で立ち上がろう、育とうとするとき重要なのは、信頼する相手がそばにいること。世界中のYMCAは、いつもそのような存在であろうと全力を尽くしています。

地域で
  神戸YMCAも、与えられた地域で「YMCAの願い」にあらわされる視点で、世界のどの地域へ行っても人の「交わりと協力と育ち」に仕えることのできるようなリーダーの育ちをサポートしています。

 また、多くの会員の皆さま、地域の他NGOや関係者の皆さまと共に、街頭募金や啓発活動にもつとめてきました。皆さまのご協力に、重ねて感謝申しあげます。

※次号で、詳報をお伝えいたします。

東ティモールの子どもたち


元町・大丸前での街頭募金の様子。 あいにくの雨模様にもかかわらず多額の募金が寄せられました。

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2. 2007年 定期総会 公示

                     2007年5月1日

総会構成員各位

神戸キリスト教青年会

2007年 定期総会 公示
 
本会会則第23条により、下記の通り総会を開催します。

日時:2007年5月25日(金)18:30〜
場所:神戸YMCAチャペル
議事:1. 2006年度事業報告の件
   2. 2007年度方針及び事業計画の件
 
報告・表彰
    1.ボランティア奨励賞
    2.ユースボランティア紹介

 

 尚、総会構成員以外の会員の方にも、YMCAの現状をご理解頂く機会として、ご列席頂ければ幸いです。
以上


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3. 省察

3月25日、能登半島で地震が起きた◆その後数日して、私たち国際ボランティアリーダー会のメンバーの一人が、募金活動をやってみたいと声をあげた。それに賛同した私たち国ボラリーダーはワイズメンズクラブの皆さんや大阪YMCAの国際リーダー、日本基督教団兵庫教区被災者生活支援・長田センターの柴田さんの協力も得て、総勢17名で4月7日午後、能登半島被災地/者支援募金活動を元町大丸前で行った◆当日はあいにくの雨模様で寒く、最初はなかなか声が出なかったが、次第にリーダーたちも慣れてきて、積極的に声かけをできるようになった。能登半島の地震が国内での災害であったこと、災害が起きてから約2週間という時期だったことが幸いしてか、最近稀にみる多額の募金(約13万円)が約2時間で集まった◆一体誰が募金に協力してくれるか、してくれないかをとっさに判断することは難しい。だが、私たちは自分でも気づかない間にその判断をしていた。しかし、この人ならと思った人が入れてくれず、逆にこの人が?!と思う人がさりげなく募金に協力してくれたのだ。そうした場面に出会うことにより、改めて自分の「偏見」に気づかされることになった◆春は新たな出会いの季節でもある。国際ボランティアも新ボランティアを募集するため、説明会や勧誘に動いている。新しい人に出会ったとき、第一印象だけで即判断するのではなく、その人が持っている見えない可能性を信じる気持ちを忘れずに、今後も活動に取り組んでいきたい。    (葉名 利栄子)


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4. 夏のキャンプ特集 「おいでよ、キャンプへ!」

  大学生になったら、
リーダーみたいになりたいな。
ぼくたち、キャンプ仲間!


YMCAキャンプは、子どもたちの心と身体を育む「教育的なキャンプ」として続いてきました。このキャンプを支えるためには、様々なことが必要になります。

【施設】
例えば、子どもたちの生活を守る宿泊施設。神戸YMCAで行われているキャンプでは、基本的にはテントでの宿泊を行わず、キャビンやロッジなどを用いています(一部キャンプはテント泊もあります)。また、食事に関しても野外自炊などではなく、栄養のバランスを考えた食事が提供されます。キャンプといえば、テント泊で野外自炊というイメージが浮かびますが、子どもたちが自然や仲間、そして自分自身ともゆったり過ごすためには、生活することだけに追われないために、ある程度整えられた環境が必要なのです。

【仲間】
  YMCAキャンプでの出会いの大半は「このキャンプ一回限り」の仲間とのものです。キャンプ中は8〜12人ぐらいまでの小グループ単位で行動しますが、夏の仲間と共に冬のスキーキャンプに参加したとしても同じグループに入るとは限りませんし顔ぶれが100%同じグループなど確率的にもありえません。この日常の利害を超えた一回性が、子どもたちを伸び伸びさせ、学校などで毎日会っている友だちに対するよりも本心をさらけ出した、深い出会いを時に経験させることにもなるのです。
  小グループは、そうした出会いのネットワークがもっとも活発に交錯する場になる、と言われています。近年の子どもたちに不足するとされる本物の出会いが、すこやかな心とからだを育むために必要です。キャンプでの出会いは、まさに時代の要請と言ってよいのかもしれません。

【自然】
  YMCAキャンプの一方の主役は目の前に広がる自然であると言えます。子どもたち同士が、グループの中でより主体的に関わり、また自然そのものに適応することを促すために、できる限り人工的でないフィールドでの活動を大切にします。彼らは小さな潮溜まりに閉じ込められた小魚とヤドカリだけで1時間も2時間も遊んでしまえるほど「小さな世界」を楽しむことができるのです。そしてYMCAでは、大きな自然の中での小さな失敗をも大切にしつつ、危険を予測する力を養い、自分や他者のいのちを守り育むことを大切にします。

【リーダーシップ】
  YMCAのキャンプを教育的なものにする一番の要素は、リーダーシップです。YMCAのキャンプには、多くのユースボランティアリーダーが関わります。キャンプの事前準備からキャンプの運営に関するまで主体的にリーダーが参画します。大学生の彼らは、ある意味では完成された大人ではなく、足りない部分もあります。しかし、だからこそ、子どもたちに寄り添い、悩み、喜びを共にすることができるのです。子どもの心が揺れるとき、リーダーの心も同じように揺れます。子どもの心が踊るとき、リーダーの心も踊ります。先生でも、お兄ちゃんでも、親でもない存在のリーダーたちが子どもたちにとって何より大切な存在であり、自らを成長させる種なのです。リーダーたちは、子どもたち自身がチャレンジできるように、決して過保護になることなく、しかし全力で彼らに寄り添います。この夏、そんなリーダーたちと一緒にキャンプを過ごしてみませんか?

キャンプソング
「ね」

うまく言えそうにもないけど、
いま、おなかのど真ん中に
確かにあったかいもの持ってる
まっすぐに、伝えたい
いろんな偶然がかさなって、
ここに、こうしてあなたと
一緒にいられることが、
ただとてもうれしい

ラララ、ね
おじいちゃんになっても
ね、 おばあちゃんになっても
ずっとずっと一緒に
あったかく、
つきあってたいよね、ね、

YMCAの願い
YMCAでは活動をとおして次のことを学びます。
「自分のいのちとみんなのいのちを大切にすること」
「家族、地域のひとりとして責任があること」
「世界と地球を見つめ、考え、行動すること」
「ボランティア精神とリーダーシップを身につけること」
「すこやかな心とからだを育むこと」
YMCAでは、これらを実現するために、
「思いやり」「誠実さ」「尊敬心」「責任感」を
すべての場面で大切にしています。

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5. ソナタ 奏鳴曲 No.27 「音(おと)の葉(は)」に乗せて 総主事 水野雄二

総主事 水野雄二

 うれしいことに、この春、神戸YMCAに自動演奏器付きピアノのご寄贈があり、三宮会館のロビーで毎日、心地良いピアノの音色が奏でられています。音楽は時に人の心を癒し、慰め、力を与えるもので、YMCAを訪れる多くの方々の心にも優しく響く音色です。音楽のみならず、芸術と呼ばれるものは等しく、そのような不思議な力があって、目に見えない力、言わば「神の力」のような不思議な働きを感じます。

ピアノをご寄贈下さった久保昌子さんと

  アメリカの作家、O・ヘンリーが書いた「最後の一葉」という有名な短編小説があります。窓越しに見えるツタの葉の最後の一枚が散れば、死ぬ運命にあると覚悟した病床の少女が、雨風にも耐えた最後の一葉に励まされて生きようとした物語でした。最後の一葉は実は本物のツタではなく、名も無き画家が煉瓦の外壁に描いた葉であり、それは決して散ることのない「生」への力となりました。このように芸術は「生きる力」を与えるものでもあります。

  YMCAは昔から文化や芸術活動を行ってきましたが、今は多様なウエルネス活動と比べて限定された活動になってきました。それでも、神戸YMCAではハンドベルのグループ活動が盛んで、特に神戸YMCAベルクワイアはコンサートやCD製作も行っていますし、神戸YMCA混声合唱団“くさぶえ”もYMCA行事での奉仕活動に熱心です。私もその一員です。また、礼拝の折に高らかに歌われる讃美歌。あるいはキャンプで歌い継がれるキャンプソング。あるいは幼稚園・保育園での園児の歌声。私たちのYMCAは音楽に満ちています。
  人間の心がかさかさと潤いを失い、とげとげしさが目立ってきた現代。多くの人が心に疲れや重苦しさを感じる今。どこからともなく聞こえる音楽がそのような人々に清かな癒しと和らぎを与えてくれるものであれば、すばらしいと思います。「言の葉」ならぬ「音の葉」に乗せた「優しさ」が満ち溢れた世界に憧れます。三宮会館のピアノ、ご試聴ください。


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6. シリーズ 接遇マナー ご存知ですか?


 2007年度は今号から3月号まで、神戸YMCA学院専門学校ホテル学科やフィットネス&スポーツ学科などで厳しく指導されている接遇マナーについて、小コラムで連載します。皆さんも、ぜひご一緒に考えてみてください。
監修は、接遇マナーの授業担当の八木利美先生です。

初回は基本中の基本、「おじぎ」です。
下の4つのおじぎのうち、正しいのはどれでしょう?
B  C  D 
答えはページ最後にあります。 モデル:ホテル学科2年 大村直之さん



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7. 英会話学習の発想が変わります

このたび神戸YMCAランゲージセンターにて4月より新規プログラムが始まりました。

“English Space Kobe”                        
その名のとおり、そこは英語の世界。

英会話は「学習」よりも、自ら「練習」のイメージ。

フィットネスクラブをイメージしてください。

気分がのった日 、好きなときに、自分のペースで好きなだけエクササイズができ、自分の好きなスタジオプログラムが受けられる。

英会話のレベルアップのために、そんな「練習」を存分にできるスペースができました。

月会費(5,250円)のみでフリーゾーンが使え、英会話レッスンはすべてチケット制。 (チケット1枚500円)

フリーゾーンでは、コンピュータを使っての練習や、ネイティブ講師や他の会員と一緒にコーヒーを飲みながらフリートーク、英語版ゲーム、ムービースタディーなどが楽しめます。自習はもちろん、例えば英文のビジネスレターを作成していて、分らないところはフロアにいるネイティブ講師に教えてもらうことができます。

好きなときに好きなだけ。
こんな英会話スペースが始まります。

<OPEN> 火〜金 17:00〜21:00 土  10:00〜14:00

☆お問い合わせ☆
神戸YMCAランゲージセンター
Tel.078-241-7204
Email. language@kobeymca.or.jp


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8. 第24回タイワークキャンプ報告 (国際協力募金プロジェクト)

 3月14日〜25日、第24回タイワークキャンプが行われました。現地は 35℃を超える猛暑の中、日本10名、シアトル14名、タイ13名、ラオス2名という4カ国の若者たちが、メインとなるランプーン県メーメイ村の小学校図書館建設ワークに参加しました。
  行程はチェンマイ〜メーメイ村〜バンコクで、村でのワークと様々なフィールドスタディを行いました。村の小学校に到着したときには、村民挙げての大歓迎を受け、そして、ホストファミリー、村民、学校の関係者、現地チェンマイ・サオヒンYMCAのスタッフの素晴らしいもてなしと配慮には、ただただ感激の連続でした。
  ワークの内容は、基礎工事が済んだ図書館の建設でした。セメントを床にうち、コンクリートを練り、壁板施工が主な内容でした。ワークをしながらも、子どもたちの笑い声、キャンパーの歌声と笑顔のあふれる現場でした。シアトルキャンパーは若干年齢が高く成熟していましたが、非常にパワフルでした。タイキャンパーは私たちと同世代で、キャンパーでありながら私たちを迎えるホスト役も陰で演じ、細やかで気配りの効いた対応には目を見張りました。
  ワークの合間には様々な交流(食文化紹介、遊びの紹介、子どもとのスポーツ大会など)がありました。 印象的な出来事は私たちが村人によって変えられたことです。ホームステイ先にはパソコンも携帯もありました。ここは日本と変わりません(トイレは柄杓で水を汲んで手でおしりを洗う。ここは違います)。しかし、日本では決してやらないことを村ではできてしまうのです。当たり前のように知らない人に手を合わせて挨拶をする。「ありがとう」「どういたしまして」、「いただきます」「ごちそうさまでした」、昔では日本でも当たり前に交わされた会話を気持ちよくやれるのです。そんな変化を私たちは嬉しく感じていました。
涙、涙の別れの後、たった2日の首都バンコクでの学びも興味深いものでした。エイズ孤児施設ハッピーホームの子どもたちとの触れ合い。そしてスラムの現状視察。ベニヤとトタンで作られた迷路のようなスラムの中を歩きました。あの悪臭と日当たりの悪さは忘れることはできません。また、夜の歓楽街でのフィールドスタディ。生々しい人のにおい、路上で物乞いをする小さなこども、大きなショックを受けました。バンコクの街は私たちの心に大きな影を落としました。
  これから私たちは何ができるのか?誰と共に生きるのか?と自分に問いかける旅でした。そして必ずできると信じる力を得ました。タイの仲間との合い言葉「We Can Do」を胸に、みなさまに感謝を申し上げたいと思います。 (小寺 隆志)

スポーツ大会 図書館完成!!記念の看板です。 エイズ孤児施設のハッピーホーム訪問
 
みんなで建設した小学校の図書館のワーク キャンパー全員集合!!  

 


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9.PHOTO TOPICS

3月 信州スキーキャンプ 4/8 イースター早天礼拝


(左)チェンマイYMCAで2〜4月、インターン・ボランティアとして働いた田中博さん(元三宮YMCA野外活動リーダー)。

田中さんは、2年前に第22回タイワークキャンプに参加して視野を広げ、このたびチェンマイ/神戸YMCA間パートナーシップの未来をつなぐ若者の1人としてチェンマイへ赴き、地域開発プログラムと、上に報告のある第24回ワークキャンプの現地側準備や受入れに携わりました。


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(マナーの問題の答え)

AとC

解説)
Aは会釈 腰を15°位曲げる軽いおじぎ
Cは普通礼 腰を30°位曲げる普段最もよく使うおじぎ
いずれも背筋に物差しを入れたような気持ちで、きびきびと行ないます。
おじきがきれいだと相手も気持ちがいいですね!


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