神戸YMCA学院専門学校は、東京オリンピックが開催された1964年に日本ホテル協会兵庫県支部からの要請を受けて設立した「神戸YMCA国際ホテル専門学校」をそのルーツとしています。
1976年、専修学校制度が発足、1995年には専修学校修了者に「専門士」の称号が与えられると共に、大学3年次編入の道も開けました。文部科学省は専修学校教育のさらなる充実について検討を重ねており、一定条件を満たす四年制の専修学校修了者には「高度専門士」の称号を付与し、大学院入学資格が与えられる見通しです。
今回は、神戸YMCA学院専門学校の3学科の特徴と卒業生や在校生の紹介をさせて頂きます。
1 インターナショナル コミュニケーション学科
従来の英語学科の流れを汲む学科です。2006年度より「英語・留学・情報コース」(高卒以上)と「ビジネスコース」(短大卒以上1年制)のふたつのコースを新設しました。カリキュラムの特徴としては、ネイティブによる少人数の会話クラスや海外への短期留学などが挙げられます。目標としては学問としての英語ではなく、実用的、実践的なコミュニケーションの道具としての英語を身につける事を考え、英検やTOEICなどへも積極的に挑戦していきます。
《卒業生紹介》
藤塚順子さん
2001年度卒業(啓明女学院高等学校出身)
現在、外国人のお客様の多い「ベイシェラトンホテル&タワーズ」でベルガールの仕事をしながら、YMCAで英語講師の仕事をしています。在学中は語学だけでなく、海外研修で海外の文化や価値観の違いを感じることができました。
2 ホテル学科
今年で 年を迎える、関西で最も歴史のあるホテル専門学校です。卒業生にはウェスティンホテル大阪総支配人の藤本信一郎氏、新神戸オリエンタルホテル、レストラン・宴会統括部長の海老直人氏をはじめ、多くの卒業生が関西のホテルを中心に活躍されています。
カリキュラムの特徴としては、卒業生を中心に現場で働くプロフェッショナルが講義を受け持っていることや、2年間で約5ヶ月のホテル・インターンシップがあり、生きたサービスを体験によって学べることです。「ホテルスタッフコース」、「ブライダルコース」、また「専修科(短大卒以上・1年制)」が選択できます。
《卒業生紹介》
中上奈保さん
2004年度卒業 (兵庫県播磨高等学校出身)
夏は軽井沢のホテルマロード、冬はニューオータニ神戸ハーバーランドで実習させて頂き、現在ニューオータニに勤務しています。学校で学んだことと実習で経験したことを生かしてがんばっています。
3 フィットネス&スポーツ学科
バスケットボールやバレーボールを生み出し、メジャースポーツとして普及させたYMCAです。その指導者育成ノウハウを専門学校に凝縮いたしました。カリキュラムの特徴としては隣接するウエルネスセンターの施設を活用して水泳、ウエイトトレーニング、エアロビクス、球技などの実技授業が豊富なことが挙げられます。また整形外科医、トレーナー、柔道整復士などのプロフェッショナルが指導していることも特徴のひとつです。コースには「フィットネストレーナー」、「スイミングインストラクター」、「キッズスポーツ」、「マリンスポーツ」の4つがあります。
《在校生紹介》
渋谷めぐみさん
2005年度入学(県立鈴蘭台西高等学校出身)
小さい頃からスポーツの指導者になることが夢でした。高校で行われた進路説明会でYMCAの事を知り、体験入学への参加を経て入学しました。夢を実現するため勉強し楽しいクラスメイトに囲まれ、充実した毎日を過ごしています。
時代を見つめ、時代を超えて日本では少子化が進み、 歳人口が減少する中「2007年大学全入時代」が間近に迫っています。しかし、若者を取り巻く環境は、不況、リストラ、就職難、終身雇用の崩壊、成果主義の導入、外資系企業の参入など厳しいものがあります。しっかり勉強して、いい大学に入って、大きな企業に就職して、一生その会社で勤めて、家族、車、家、その他多くの財を所有し、老後は年金で悠々自適の生活を過ごすという「勝利の方程式」は無惨にも崩れようとしているのかもしれません。
できるだけ多くの所得を得て、多くの物を持つことが「幸せ」であるという価値観から脱却し、自分自身の能力を隣人や社会の為に役立て、まさしく「天に宝を積む」ような充実した人生を送るための準備をし、「若者のいのちが光り輝く」ような充実した2年間を過ごして頂けるよう、神戸YMCA学院専門学校ではお手伝いしてゆきたいと願っています。
学校の詳細はホームページhttp://kbym.jpでご覧ください。 |