神戸YMCA学院専門学校ホテル学科(旧神戸YMCA国際ホテル学校)が今年で設立40周年を迎えます。以下は30 周年の記念の資料より抜粋してホテル学校の歴史を振り返りました。
ホテル学校の沿革
ホテル学校設立の経過
〜1964年神戸YMCAホテル学校の設立
ホテル業界は、その発展の時期をひかえて、人材の獲得が急務でした。それは、量的な意味のみならず、国際交流の場として、又市民の憩いと自己啓発の場として、それに直接かかわるホテルマンにふさわしい感覚とマナーを備えた、質的な意味での人材でした。
1963年、日本ホテル協会兵庫支部〔支部長宮崎武男氏ー宝塚ホテル常務取締役総支配人(当時)〕より平島健次郎氏〔オリエンタルホテルー常務取締役総支配人(当時)〕を介し、神戸YMCAにホテルマン養成の依頼がありました。
協会のYMCAに期待するものは、技術的なスペシャリストの養成であるよりも、人間教育でした。
神戸YMCA(1886年創立)は創立以来の社会教育団体としての実績に鑑み、人間教育を主体とする専門教育の機関として、ホテル学校の設立を要請されたのでした。これは又、東京YMCAは1935年、京都YMCAは1960年にホテル学校を設置していることも背景にありました。
神戸YMCAは、多様な青少年の興味に応えつつ、その一人一人が生活を通して、愛の行為を行う者として成長することを願っている団体であり、このことに於てホテル協会の要請主旨とYMCAの目的とが一致したと理解し、1964年、学校設立を決意しました。
YMCAホテル学校設立の目的
1、人間教育
ホテルマンに必要な資質としての人間形成を、キリスト教による人生観職業観を基盤とする、主体的な愛の行為としてサービスする者を養成する。
このことは、多くの人々に愛の行為を伝え、世界平和の布石たらしめようとする、YMCA運動の一環として把えたものである。
2、英語教育
よき人材が、インターナショナルコミュニケーションの道具として語学力を備えるときに、交る者相互の国際理解が愛と平和の中で育つことを願った。
3、専門教育
専門の知識と技能は、変動する社会のニーズに対応し、業界を成長させるのに不可欠であり、その中心的な人材を養成しようとした。
「ホテル学科創立40周年記念同窓会」
日時:11月8日(月)午後5時〜8時30分
場所:新神戸オリエンタルホテル10階 真珠の間
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