平和な世界へ
2002年度、神戸YMCAでは春から激化したパレスチナ情勢を受けて「平和を創り出す集会」を、またイラク情勢を受けて地域の他NGOとの協働でピースウォークを実施するなど、平和への取り組みが目立った1年でした。日本YMCA同盟のパレスチナ・オリーブ募金にも多くの協力が寄せられ、平和を希求する人々との連帯を願いました。
YMCA国際協力募金では、開発・難民・リーダーシップ養成などのほか、災害、戦災からの緊急救援・復興支援、また大きな課題であるエイズ/HIVへの取り組みなどに皆さまからの募金を使わせていただきましたことを、感謝をもって報告いたします。ご協力、ありがとうございました。
とりわけ街頭募金やバザーの実施に携ってくださったワイズメンズクラブやユースボランティア、メンバーの方々に、心よりお礼申しあげます。
例年の地道な支援活動が着実に成果を上げていますのも、皆様の募金、つまり「お志し」があってこそです。今後とも、YMCA国際協力募金運動へのご協力をお願い申しあげます。
あなたの心を、苦難にあえぐ人々へ。それは一人ひとりが参画できる小さな「平和」への貢献です。
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パレスチナ地域オリーブの木
(提供:日本YMCA同盟) |
東エルサレムYMCAの子どもが
描いた「爆弾を落とす飛行機」の絵
(提供:東エルサレムYMCA) |
三宮本館バザー |
<2002年度国際協力募金使途報告>
日本YMCA同盟を通じて
「アジア パシフィック地域・アフリカYMCA同盟の難民事業・地域開発事業」=800,000円
次のような活動に用いられました。
- YMCA運動間協力強化のための資金協力
開発途上にある国々の貧困・差別・人権・教育・人口・地球環境 などの課題に取り組むYMCAへの支援、対象国としてはスリラ ンカ・ベトナム・サモア・ヨルダンの各国YMCA
- 持続的開発、自助・自立を目指すプロジェクトへの協力
貧困の中に暮らす人々が自立して生きるための職業訓練、次世代の子どもたちがより よく生きるための環境整備活動など。
- 難民・移民/外国人移住労働者のための協力
- YMCA指導者のリーダーシップ開発/エンパワーメント
- アジア同盟ゴールデン・アニバーサリー・トラスト基金への協力
アジア同盟50周年を記念して設立する基金(アジア・パシフィック地域のYMCA の開発プロジェクト、環境保全プロジェクト、識字教育プロジェクトなどを実施する 際の資金です)への援助
- 緊急救援・災害復興事業
- 緊急救援対策資金(リザーブ・ファンド)
- 啓発・学習活動
「パレスチナ地域オリーブ(植樹)事業」=161,133円
日本YMCA同盟を通じて、東エルサレムYMCA(パレスチナ側)が進めるオリーブの植樹事業への支援を。
「緊急救援・復興支援事業」=1,000,000円
日本YMCA同盟を始め、現地NGOや神戸の海外災害援助市民センター(CODE)と協力して以下のような災害や戦争・紛争地の緊急救援や復興支援を行いました。
- アフガニスタン難民支援(400,000円)
SVA、難民を助ける会、ピースウィンズジャパン、セーブ・ザ・チルドレンを通じ、難民支援事業に協力。
- パレスチナ難民支援(400,000円)
- 海外災害援助市民センター(CODE)へ(100,000円)
CODEの活動をサポート。
- 緊急災害支援基金として(100,000円)
「神戸YMCA独自または他YMCAとの協力プロジェクト」= 1,610,361円
- アジア農村開発事業(513,600円)
第20回タイワークキャンプ。タイ北部プレー県の農村での小学校校舎建設プロジェクト。
- チェンマイYMCA国際センター取り組み支援(367,565円)
日本語教師派遣事業(福岡芳子さん)他。
- 神戸YMCA日本語学校就学生奨学金(250,000円)
「留学生」よりも支援・補償制度が十分ではなく、日本でさまざまな困難に直面 するアジアからの「就学生」を支援。
- 国際活動リーダーシップ養成(85,884円)
国際協力の担い手となるユースを中心に、国際会議・研修参加を支援。
- エイズ関連事業支援(151,954円)
バンコク・横浜YMCA協働事業、エイズ孤児ケアセンター"Happy
Home"建設・運営の支援。第7回アジア太平洋地域 エイズ国際会議プレイベント等運営支援。
- 開発教育・国際理解教育の充実(161,734円)
教材購入等。
- 資料収集・事務経費他(50,000円)
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