夏キャンプの奨め
キャンプは出会いの連続の連続です。自然と出会い、友と出会い、リーダーと出会うのです。そして、今まで出会ったことのない自分に出会うのです。今まで見たこと、聞いたこと、触れたことのない出来事に出会って感動し、感激をキャンプで発見します。これらの事が“原風景”となって人格形成の根っこの部分を必ず作っているのです。
子どもたちに自立して生きる力を養うことは大切なことなのです。自然と接することで眠っている積極的な力が呼び覚まされます。これがキャンプの役割です。
今年の夏、またとない有意義なキャンプに子どもたちをチャレンジさせてみませんか。
きっといい出会いがあるでしょう。
(財)神戸YMCA評議員・西部地域委員・(社福)神戸YMCA福祉会監事
大阪府立青少年会館副館長 鈴木博和
遊びにおいでよキャンプへ リーダーより
とあるキャンプの朝ごはん、「リーダー、イチゴジャム取って」「あいよ」「リーダー、マーマレード取って」「ほらよ」「リーダー、ハニー(蜂蜜)取って」「ほい」 というか、ちょい待て!お前は、パンに一体どんなけ付けんねん!?」「出来た!! 虹パンや!!」「こら!パンは遊ぶもんちゃう、食うもんや!」(はぁ〜、またこいつら突拍子もないこと考えやがった・・・) 神戸では「現代っ子」の子どもたちも、キャンプに来るとみなトム・ソーヤに戻り(?))上のような「普通」や「常識」といった言葉に括られない事を突然仕掛けてきます。そんなトム・ソーヤたちに、我々はお兄さん・お姉さんらしくなんて何処へやら、一人の人間として「仲間」として共に「冒険」を繰り広げていきます。そして「冒険」を経て段々と成長していく子どもたちに、我々はいつも感動をもらいます。
今年も夏がやってきて、また「トム・ソーヤの冒険」が始まります。我々リーダーは胸躍る「冒険」が始まる熱い夏を、キャンプが始まるあの日を、いまかいまかと指折り数え心待ちにしています。
余島キャンプリーダー会会長 萩原 学
余島マリンキャンプに参加して
昨年、8月2泊3日の余島マリンキャンプに参加しました。YMCAのキャンプは2回目なので本人もとても楽しみにしており、私も安心してリーダーにお任せすることができました。YMCAでは他にサインポストクラスにもお世話になっているのですが、リーダーの皆様のご理解と熱心なご指導のおかげで本人はとても心を開き、特に男性のリーダーには憧れているようでした。
キャンプが終わり、お迎えに行くと、とても素敵な笑顔で走りよって私に抱きつき、次々とキャンプで体験した事を自ら話し始め"どれだけ楽しかったのか、どれだけ頑張ったのかを全て伝えたい"と思っている様子でした。
その後リーダーからのお話で2日共夜になるとホームシックにかかり、大泣きして他のお子さんにまで影響し、数名泣いてしまう程だったと聞きました。全く予想していなかった出来事で驚きと同時にショックでした。やはり障がいのあるこの子には無理があったのかな、今後の野外活動にも参加できなくなるのかな、でもこんないい笑顔で喜んでいるのに・・と不安に思っていると、リーダーは「1年生でホームシックにかかるのは当たり前。それだけ母子関係が深く、お母さんを信頼している証拠ですよ」と言ってくださいました。
帰りの車の中で楽しそうに余島の歌を唄う少したくましくなった我が子の姿とリーダーの言ってくださった言葉とで、涙が止まらなくなりました。YMCAのキャンプに参加して子どもはもちろん私も学ぶことは多く、母子共に成長させて頂いていることを実感しております。1人ひとりの個性を受け入れ、大切に見守りながら指導して下さるリーダーの皆様に深く感謝申し上げます。
(西宮・野外活動クラブ・小1 母) |