神戸青年

 神戸青年 2008.5・6月号 目次

  1. 〜2007年度国際協力募金感謝〜
  2. ユース・クリーン・キャラバン 〜私たちの町をより美しく〜
  3. 2008年 定期総会 公示
  4. 省察
  5. 夏期プログラム特集!!
  6. 感謝
  7. ソナタ 奏鳴曲 No.32 川瀬さんの「天路歴程」 総主事 水野雄二
  8. ユースプラザKOBE・EASTオープン
  9. シリーズ こくさいのまど @
  10. 第25回タイワークキャンプ報告 (国際協力募金プロジェクト)
  11. PHOTO TOPICS
  12. 感謝

1. 〜2007年度国際協力募金感謝〜

子どもが未来を創る

かけがえのない いのち と 平和

2007年度神戸YMCA国際協力募金が2月末をもって終了いたしました。約400万円にのぼる浄財が寄せられました。ご協力くださいました皆さまに、心よりお礼申しあげます。

スリランカの子どもたち

YMCA国際協力募金とは?
世界に広がるYMCAのネットワークを通じ、地球上でさまざまな困難を持つ者同士が「共に生きる」生き方へ向かって「育ちあう」ために用いられる募金です。

人が育ちあう
世界のYMCAは等しく「育ちあう働き」を大切にしています。困難な地域にあるYMCAも同様で、その働きが強められるよう、国際協力募金は用いられています。

育ちのために
それぞれの地域に根づき歴史を通じて地域の人々と共にあるYMCAならではの働き。それは「目には見えない信頼」です。人が自分の力で立ち上がろう、育とうとするとき重要なのは共に生き信頼を交わせる相手がそばにいること。世界中のYMCAは、いつもそのような存在であろうと全力を尽くしています。

共に生きる
13年前、私たちの地域は、世界中のさまざまな人々により強く支えられる経験をしました。支えること支えられることは、世界のあちこちで現在も双方向で続いています。私たちも、実はこの共生の輪に加えていただいている者であり、そのことに気づき応答していくならば、そのことは私たちにとって「恵み」となるでしょう。

私たちの地域でも
神戸YMCAも、与えられたこの地域で「YMCAの願い」にあらわされた視点で、国内・国外を問わず、どの地域へ行っても「人の育ちに仕える」ことができる人自身が育つことをサポートしています。


<<  top >>


2. ユース・クリーン・キャラバン 〜私たちの町をより美しく〜

6月1日(日)午後、三宮の目抜き通りのゴミを拾いながら、身近な環境問題を一緒に考えませんか。

主 催 神戸YMCAユース委員会  協 賛 ワイズメンズクラブ六甲部
参加費 無料(ゴミ収集ポリ袋と軍手は、主催者が準備します)
問合せ・お申し込み 神戸YMCA本部事務局内 ユース委員会
電 話 078-241-7201  ファックス 078-241-7479


<<  top >>


3. 2008年 定期総会 公示

                     2008年5月1日

総会構成員各位

神戸キリスト教青年会

2008年 定期総会 公示
 
本会会則第23条により、下記の通り総会を開催します。

日 時 : 2008年5月30日(金)18:30〜
場 所 : 神戸YMCAチャペル
議 事 : 1. 2007年度事業報告の件
  2. 2008年度方針及び事業計画の件

報告・表彰
1. ボランティア奨励賞
2. ユースボランティア紹介

 

 尚、総会構成員以外の会員の方にも、YMCAの現状をご理解頂く機会として、ご列席頂ければ幸いです。


<<  top >>


4. 省察

タイで行われた世界YMCA同盟主催のユーストレーニングプログラムに参加する機会が与えられた。今回のように世界中から参加者が集まるプログラムでは、どうしても共通語が英語になる。残念ながら、実情はそうだ。「もっとゆっくり、大きな声で、はっきり喋って」とお願いするが、それでもうまく聞き取れない。そして、最終的に自分の語学力を呪うのだ。「なぜ俺はちゃんと英語を勉強しなかったのか」と◆しかし、今回は自分の語学力を呪わずにすんだ。なぜなら「多様性」と「ことば以外のコミュニケーション」を大切にしようという思いが、みんなの間で共有されていたからである◆プログラム中、参加者4人でバンド演奏をした。ヴォーカル・ミャンマー人、ベース・アルゼンチン人、ドラムス・ガーナ人、ギター・わたしという、民族/文化/言語的ミクスチャーバンド(演奏曲はミャンマーのフォークソングと、ボブ・マーリーのワン・ラヴ)。音楽に言葉はいらない、ヴァイブスがあればいいのだ◆子どもの頃から毎夏過ごした余島キャンプでも、「ことば」だけでないコミュニケーションを大切にしていた。ノンバーバルコミュニケーション、余島リーダー時代に山ほど聞いた言葉だ。それは、音楽であり、スキンシップであり、ジェスチャーであり、表情であり、自然との対話である。それは「ことば」では乗り越えられない壁を乗り越える可能性を秘めたものだ。そのようなことをわたしは余島で学んでいたんだなあと、今となって思う。 (有住 航)


<<  top >>


5. 夏期プログラム特集!!

神戸YMCAでは、今夏もさまざまな世代を対象に、多彩なプログラムを展開いたします。
それは、大事な夏休みという機会に、一人ひとりの「生き方」によい影響を与えるような出会いや学び、経験の場を得ていただきたいと願っているから。
みんなの「いのち」が光り輝くために、ココロとカラダ、アタマにたっぷりの栄養を!
神戸YMCA夏期プログラムへのご参加をお待ちしています。

 

キャンプ!キャンプ!

今、子どもだけの世界が失われつつあるのでは、とYMCAは感じています。子どもだけの世界には、自らを成長させるビタミンやエネルギーがあふれています。心と体の安全を守り、共に成長する存在=訓練されたYMCAユースボランティアリーダーがキャンプ生活を共にします。リーダーと子どもたちが関わりの中で、自分の人生を生きていると実感する体験を、共に重ねていければと願っています。
さあ、キャンプに行こう!

問合先:神戸YMCA各ブランチ・センター

夏のKids英会話

夏休みを楽しく、有意義に過ごそう!!
YMCAKids英会話では2つの英語キャンプを用意しています。1つは、「English World」(日帰りキャンプ)と「English Camp」(お泊りキャンプ)。どちらも英語を使ってゲームをしたり、スポーツをしたり工作をしたりします。最終日には、「もっとやりたーい!!」という子どもたちのうれしいさけびが毎年聞こえます。 この夏、キミもイングリッシュを体感して、英語kidsになろう。

問合先:ランゲージセンター(三宮)  TEL:078-241-7204

東アジア3カ国交流サッカー

2008年の夏に3回目を迎える国際プログラムがあります。それが東アジアYMCA3ヶ国交流サッカーです。中国の天津YMCA,香港YMCA、韓国の釜山YMCA,そして日本の神戸YMCAの子どもたちがこの夏、サッカーを通して交流を行います。3回目を迎えるこのプログラムですが、今年は神戸YMCAがホストとなり中国、韓国の子どもたちを招待します。このプログラムのメインイベントは、毎年行われる中日本YMCAサッカー大会への参加です。このサッカー大会を通して、言葉の通じない子どもたち同士が、お互いを認め合い、尊重しあえる関係になることを心より願っています。様々な体験を通してすべての子どもたちの『いのち』が光り輝くことを目指し、今から彼らに会えることを楽しみにしています。さて、今年はどんな衝撃的な出会いが待っているのでしょうか・・・      東アジア3カ国交流サッカー実行委員会  委員 小寺隆志

水泳・体操・ユースバスケット講習会

体育館、プール、グランド狭しとカラダを動かすことは、子どもたちにとって、生きる喜びの表現です。仲間との出会い、リーダーや自分自身の身体や心にも出会って、一人ひとりがもっている成長する力を応援し、支えます。スポーツが苦手な子も、この夏にチャレンジしてみよう。

問合先:神戸YMCA各ブランチ・センター

日本語会話夏期集中コース

日本語を集中的に学習したい外国の方のために4週間の日本語夏期集中コースを行います。日本語の授業の他、日本文化ワークショップ(空手・書道他)やフィールドトリップ(京都・姫路他)なども行います。海外からの参加者には日本文化・習慣をより多く理解するために、来日中は日本の家庭でのホームステイを行います。この学生たちをご自分の家庭に受け入れてくださる方を、広く募集しています。

問合先:ランゲージセンター(三宮)  TEL:078-241-7204

国際交流プログラム

北米を中心に中学生、高校生、青年が交流や学びを目的に来日、神戸を訪れます。彼らをホストファミリーとして受入れ、神戸にいながらにして国際体験・異文化体験をしてみませんか。また高校生から大学生まで対象の海外ツアーも計画しています。現地YMCAが受入先ですので、安心してご参加いただけます。

問合先:国際・奉仕センター(三宮) TEL:078-241-7204


<<  top >>


6. 感   謝

【募 金】
ワイズメンズクラブ六甲部125周年記念
【ご寄付】
藤井久子、兼田幸子
(敬称略、順不同、2008年1月16日〜3月31日)


<<  top >>


7. ソナタ 奏鳴曲 No.32 川瀬さんの「天路歴程」(てんろれきてい) 総主事 水野雄二

総主事 水野雄二

 この3月24日に、川瀬貴誉一さんが忽然と天に旅立たれました。齢90歳でした。私はその日の朝に川瀬さんを病院にお訪ねし、筆談ではありましたが、楽しく冗談交じりのお話をしたばかりで、笑顔で私を迎え、力強い握手で見送ってくださったのに、あまりにも急いで出立されてしまいました。

川瀬さんは神戸YMCAの理事・評議員を務められ名誉会員のお一人ですが、むしろ戦後まもなくの西宮でYMCAを産み育てられた方です。私は8年間の西宮在勤中、よく可愛がっていただいたものでした。「はいはい、よろしぃ、よろしぃ。えぇでぇ、えぇでぇ・・・」が口癖で、深い信仰と豊富な学識、加えて軽妙洒脱のユーモアに溢れる方でした。
  ある方が最後に病室を見舞われた際に、川瀬さんは「天路歴程」を読み返しておられたと、葬儀で紹介がありました。「天路歴程」は17世紀の聖職者で文学者のジョン・バニアンが書いた寓話で、「基督者」という名の男が「滅びの町」から「神の国」をめざして旅をするという、世界で広く読まれた書物です。川瀬さんの最後の風景に、天をめざす巡礼者のイメージがあったのでしょうか。
  YMCAやワイズメンズクラブをこよなく愛し、自らも奉仕者として歩まれた川瀬さんの一生は、まさに天国をめざして旅をする巡礼者の如くであったかも知れません。物語に登場する「落胆の沼」や「屈辱の谷」「死の陰の谷」など様々な誘惑や困難も経験されたはずですが、いつも背筋を伸ばし、飄々とした風貌にはそれを窺い知ることができませんでした。川瀬さん、長い間、ありがとうございました。今頃はきっと、辿り着いた「天の国」でゆっくりお休みされているのでしょうね。


<<  top >>


8. ユースプラザKOBE・EASTオープン

神戸市長とともに中高校生主体のオープニングイベント開催

 

  4月1日、阪神御影駅の北側にある「御影クラッセ」4階に『ユースプラザKOBE・EAST』がいよいよオープンしました。
  神戸市の中高生活動拠点整備事業の一環として開設され、神戸YMCAが主体となりその運営を行いますが、中高校生のみならず地域の人たちも様々な目的で利用できる施設として、大きな期待が寄せられています。それに先立ち、3月29日にオープニングイベントが盛大に行われました。
  エントランスのクラッセ広場で行われた第T部は、六甲アイランド高校吹奏楽部の迫力ある演奏に始まり、御影高校チアリーディング部による華麗な演技が披露され、広場は黒山の人だかりとなりました。続いて、4階のテラスデッキで神戸市長と近隣の中高校生代表によるテープカットが行われました。そして第U部が、御影中学美術部製作の立派なコラージュの開所式横断幕が目を引くユースプラザのロビー(フリースペース)で行われ、矢田神戸市長、武田神戸YMCA理事長のあいさつののち、六甲アイランド高校吹奏楽部の演奏、鷹匠中学合唱部のコーラスが披露されました。特に、鷹匠中学をこの春卒業した床次君による左手だけでのリコーダーとピアノの感動的な演奏が、参加者の胸を打ちました。また、参加した中高校生と矢田市長との「市長さんに聞いてみよう」のコーナーでは、子どもたちからの「初恋はいつですか?」などの質問に、照れ笑いをしながらも誠実に答えてくださった市長さんの姿が印象的でした。この第U部の司会・進行を御影高校放送部の皆さんが務めてくださいました。
  このオープニングイベントは地域の中高校生約150名が中心となり、YMCAや行政、また地域の関係者の方約130名、計300名近くの方々に参列いただきました。これからも地域に支えられながら、子どもたちの主体的な関わりによって運営がなされ、仲間づくりがなされていくような、コミュニケーションスペースとなっていくように願っています。

☆お問い合わせ☆ ユースプラザKOBE・EAST Tel.078-891-8222


<<  top >>


9. シリーズ こくさいのまど @

戦車による治安維持活動(ディリ市内)  

 このシリーズは、神戸YMCAの国際活動を紹介していきます。
第1回は、2005年1月よりアジア太平洋YMCA同盟スタッフとして東ティモールへ派遣された石橋英樹氏が一時帰国され、4月7日、私たちの神戸YMCAで行われた「東ティモールの現状とYMCA」と題した報告会を紹介します。
  毎年、皆さんにご協力いただいております神戸YMCA国際協力募金の一部が、日本YMCA同盟を通じて、東ティモールの平和構築支援や国際教育、指導者養成などに用いられています。日本のYMCAは、世界YMCA同盟が進めるグローバル・オペレーティング・プラン(GOP)に協力しています。
  GOPは、まだYMCAがない国や地域にYMCAを新たに創設すること、あるいは世界のYMCAの中で (1)明確な使命を持ち、(2)社会状況に合った運動を展開し、(3)団体として責任ある組織を持つという点で、基準に達していない国のYMCAに対して助言・協力を行い、組織の健全化・強化を図ろうという計画です。日本のYMCAは韓国YMCAと協力して東ティモールへ支援を行うことを決め、2005年1月より協力スタッフの石橋英樹さんを現地に派遣しています。(日本YMCA同盟HPより一部抜粋)
  現地での3年間に亘る活動は、すべてが順調ではなく、時には騒乱で活動中止が余儀なくされることも起こりました。そのような時でも現地のYMCAを支える人びととともに活動を続けてこられました。石橋さんは常に「ともに働く人」の大切さを語られます。そして実施するプログラムが東ティモールの人に必要とされているか、また、YMCAの活動として必要かを、仲間と語り合います。報告される石橋さんからは、現地でともに活動に汗を流す仲間が映し出されました。私たち神戸YMCAの仲間は国際協力募金というかたちで東ティモールの活動を支えています。(石橋さんの報告他は、日本YMCA同盟のHPに掲載されています)


<<  top >>


10. 第25回タイワークキャンプ報告 (国際協力募金プロジェクト)

子どもたちのために
モン族衣装 保健棟完成!!記念の看板
 
キャンパー集合!! 楽しいね  


3月14日〜25日、第25回タイワークキャンプが行われました。

キャンパーたちの小さな不安と大きな期待を感じながら共に過ごした10日間。
今回のキャンプ地はチェンライYMCAから山を登って降りて2時間ほどの所にあるバーンサイトゥン村のサイトゥン小学校。山岳民族(モン族)の村で人々の健康を守る保健棟(ウエルネスセンター)を小学校内につくることが目的でした。
25回になるキャンプ。事前研修はもちろん、今までに引率をしたスタッフからいろいろなアドバイスを受け、いろいろな想いを背中に感じながら参加させていただきました。私自身もYMCAスタッフとしてすばらしい経験になったと感じていますがキャンパーたちも私と同等以上のすばらしい経験ができたと確信しています。
電気と水道は通っているものの、朝6時には起きて10時には蚊帳を張って寝る生活。昼は汗をダラダラ掻きながらワーク。多い家は子どもが10人。白いシャツが土で真っ茶色になってもおかまいなしで走り回り遊ぶ。現代の日本では出来ない生活を体験し、中身の詰まった出会いと別れがこんなに短期間にできるということを皆が実感した瞬間でした。
保健棟の前には皆の想いが詰まったプレートにタイ語、日本語、英語、ラオス語で「SPIRIT・MIND・BODY」。皆で相談し悩んだ結果、日本語では「きもち・こころ・からだ」とすることにしました。本当はその前に「いのち・輝く・未来」を記そうと決めていました。これは神戸YMCAの使命をリーダーたちがプレートに刻みたいという想いで相談し決めたことばです。できることならこのことばも残したかった!
神戸とチェンマイのスタッフ、リーダーOBOG、村の人々の想いが詰まったタイワークキャンプ。人と人との繋がりを深く感じることが出来、YMCAを自分の言葉で語ることが出来る若者を増やすためにも大切なキャンプだと痛感しました。世界中の子どもと若者のいのちがひかり輝くようにこれからも大切にしたいと感じるキャンプに参加できたこと、心から感謝致します。  (竹内 尚美)

 


<<  top >>


11.PHOTO TOPICS

3/23 イースター早天礼拝

<<  top >>


12.感 謝

 宝塚ワイズ・青柳美知子メネット(六甲部メネット会長)の取りまとめで、六甲部各クラブから多くの生活用品の寄贈を受けました。これらの生活用品は、2008年春入学の留就学生達の生活準備品として配布することができました。ご協力に感謝いたします。
  三宮日本語学科では、4月11日 学園日本語学校は4月16日に、新規入学生に対して配布しました。寄贈品の中で、食器・生活雑貨・鞄類は学生達が自由に持ち帰るようにいたしました。また、炊飯器やオーブントースター等、やや値段のはる品物は、希望者で抽選を行い不公平のないよう配布しました。学校保証生(学校が在学中、生活支援をする学生)が中心に電気製品を引き当て、とても喜んでいました。心より御礼申し上げます。


<<  top >>